最近、どうも体の調子が悪い。
体がだるい、頭が痛い、そして何より…ジャグラーがペカらない。
これは重病に違いない。
俺はネットで評判の「スロッター専門病院」を訪れた。
診察室に入ると、ジャージの上に白衣を着た医者(どう見てもエナ専の雰囲気)が座っていた。
俺「先生~最近ジャグラーがペカらないんです…」
医者「どれどれ…(聴診器を胸に当てる)」
俺「え、そこじゃないです!心臓じゃなくてアームです。」
医者「ああ、こちらのアーム『期待値』が完全にマイナス域ですね。」
俺「えっ死ぬんですか!?」
医者「いえ、財布が死にます。持って3カ月です。治療法は『設定6』を打つしか…」
俺「そんな簡単に言われても…」
医者「精密検査しましょう。」
(続いて心電図検査)
医者が電極を貼った途端、聴診器から聞き慣れた音が。
ピコピコピコピコ…
デレッテッテテー
デン!デン!デン!
ガコッ!!(GOGOランプの告知音)
俺「!?」
俺「なんですか?いまのは!?」
医者「おお、ペカッた!…じゃなくて心房細動です!」
医者「ここは一枚がけをしてと」
グサリッ(注射を指す音)
俺「痛っ!なにやってるんです?」
医者「ブドウ糖抜きです。あなた血糖値が高いので」
俺「早くボーナス揃えてくれ!!ぐにぁあああ」
(診察室にて)
俺「はっ、ここは?」
医者「気づかれましたか?」
医者「では、問診の続きです。患者さん、最近どのくらい打ってますか?」
俺「1日12時間、週7日です。」
医者「それは立派な廃人…じゃなくて依存症ですね。でも、当院なら治せますよ。ただし、治療費は1回転あたり5円で…」
俺「高すぎだろ!ヴヴヴのコイン単価より高い!」
医者はニヤリと笑い、処方箋を渡してきた。
医者「これ飲んでください。副作用は全然出ません。」
処方箋には『パーラーボッタ777番台オススメ』と書いてあった。
医者の方を見ると笑顔でグッドのサイン👍を出している。
最高の医者だ…。
先生について行こう!
治療を続けて数週間後…
(診察室での問診)
医者「他の病院では『打つな』って言われましたか?」
俺「はい。でも先生は『打ちましょう』って言ってくれました。」
俺「でも、先生が処方してくれる台で負け続けてるんです。」
医者「パチスロは所詮、運ですからね。ただ、あなただけに特殊な治療方法を教えます。」
俺「なんですか!?」
医者「とってもいい店があるんです。それは当院の地下です。4号機も揃えてますよ。ぐへへへへへ」
俺「それって…やっぱ悪徳医者じゃねぇか!」
最後に、医者が真顔で尋ねてきた。
医者「では、最後に一つだけ聞きます。スロットをやめたいと思いますか?」
俺は沈黙した。
心の中で「やめられない」という天井一直線のミミズグラフが伸びていくのが見えた。
(30秒沈黙)
俺「先生、次の予約いつ空いてますか?」
(1年後)
俺は結局、この病院に通い続けた。
そしてある日、医者に死亡診断書を渡された。
医者「残念ですが…もう手遅れです。」
俺「えっマジで!?」
医者「あなたの財布の寿命が尽きました。サラ金、闇金に手を出して、よくここまで持った方です。」
俺「そんなぁ、親戚に土下座して金借りてるんです。助けてください!せんせぇー」
医者「いいえ、無理です。あなたは人間設定1です。」
医者「ご冥福をお祈りします。」
俺「グエー死んだンゴ😇」



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